世界では毎年、数千億ドルもの送金が行われています。そして残念なことに、この金額の多さゆえに、詐欺師がさまざまな送金詐欺を通じて人々を騙そうとしています。Remitlyでは、お客様が送金詐欺の手口を理解し、危険なサインを見抜き、お金を安全に守れるようサポートします。
人々がフィッシング詐欺などの手口を見抜く能力を高めるにつれ、詐欺師たちもまた手口を進化させています。詐欺の手口は複雑で発生後に解決するのが難しいことが多いため、詐欺と思われる状況に遭遇したときにそれを見抜く方法を学ぶことが最善の対策です。以下に、業界内で一般的な手口を紹介します。
1. 家族の緊急事態を装う詐欺
この種の詐欺では、被害者は自分の家族や友人が緊急事態にあると信じ込まされ、その人を助けるために送金してしまいます。詐欺師は、被害者が大切な人を心配する自然な感情を利用します。交通事故、空港での足止め、逮捕を免れるためといったシチュエーションが使用されます。詐欺師は、親族、友人、大切な人、または警察官や医師などの権威ある人物になりすまし、緊急を装った電話をしてきます。
詐欺被害に遭わないために:
- 家族や友人に直接連絡を取り、本当に緊急事態か確認する。確信が持てない場合は、SNSではなく電話番号など別の方法で連絡し、別の家族や友人に意見を求める。
- 焦って取引しない。時間を取って状況を確認する。
- 口外禁止や過度な緊急性を求める要求には警戒する。
- 見知らぬ人物からの不審な電話やメッセージに注意する。
2. セクストーション(性的脅迫)詐欺
セクストーションは恐喝の一種です。加害者は被害者の性的な画像や動画などの弱みを握り、その情報を公開すると脅し、公開しない代わりに金銭を要求します。被害者は若年層に多い傾向にあります。
詐欺被害に遭わないために:
- SNSや出会い系サイトでのやり取りには注意する。
- 見知らぬ相手との露骨なビデオチャットや性的画像のやり取りはしない。
- 個人的な写真や動画の公開をちらつかせて脅す人物に送金しない。
3. 脅迫・恐喝詐欺
詐欺師が強制的手段で金銭を搾取する行為。メールや電話で個人情報を示して脅しを強め、身体的危害や自宅・職場の把握を示唆するほか、支払わなければ自分や家族に危害を加える、逮捕や懲役刑になるなどと脅すことがあります。
詐欺被害に遭わないために:
- 詐欺師の要求に応じない。
- 身体的な脅威や恐怖を感じたら直ちに警察へ通報する。
- 見知らぬ人物からの不審な電話やメッセージに注意する。
- オンラインでの個人情報の共有や不審な連絡への返信に注意する。
4. なりすまし詐欺
権威ある人物になりすまし、虚偽の状況に対処するためと称して金銭を要求。企業や金融機関の従業員を装い、不正請求の確認や返金、過払い金、配送問題などを口実に、個人情報や金融情報の提供を誘導します。
詐欺被害に遭わないために:
- オンラインで個人情報を共有したり、不審な電話・メッセージに安易に返答しない。
- 担当者や企業が正当かどうかを確認する。
- 見知らぬ相手に電話やメールで金融情報を共有しない。
- 見知らぬ個人や企業からの一方的な連絡を信用しない。
5. 投資詐欺
「話がうますぎる」「リスクがない」といった投資話で、期間限定を装って即時投資を迫るのが典型。SNSや突然の電話・メールが入口になることが多い手口です。
詐欺被害に遭わないために:
- 現実味のない好条件や即時投資を迫る勧誘に注意する。
- 投資前に調査し、正当性を確認する。
- 余裕資金以上を投資しない。
6. ロマンス詐欺
恋愛関係への関心を装い、甘い言葉や偽写真で信頼を獲得。相手が心を許したとみると、航空券代や医療費などを名目に金銭やギフトカードを要求します。
詐欺被害に遭わないために:
- 画像の逆検索やビデオ通話で身元を確認する。
- 口外禁止や緊急性を伴う要求は典型的手口として警戒する。
- 見知らぬ人物からの愛情表現や関心を示す連絡には注意する。
7. テクニカルサポート詐欺
MicrosoftやAppleなどの企業を装い、「技術的サポートが必要」として遠隔アクセスを求め、金銭や情報を盗みます。多くは「テクニカルサポート」「ヘルプデスク」「IT部門」を名乗る不意の電話・SMS・メールから始まります。
詐欺被害に遭わないために:
- 信頼できる企業が突然アクセスを求めて連絡することはないと理解する。
- 不審な連絡の相手に個人情報・金融情報を提供しない。
- サポート要請の正当性は自分で独立して確認する。
8. 入国管理局を装った詐欺
入国管理局の職員を名乗り、書類の問題解決のために即時送金や口座情報の提供を求めます。個人情報の提供を迫ったり、国外退去をほのめかして脅す場合もあります。
詐欺被害に遭わないために:
- 入国管理局の公式サイトで連絡方法・支払い方法を確認し、不審な連絡は掲載の公式窓口から直接問い合わせる。
- 送金サービス・ギフトカード・個人口座への支払いを求める人物に注意する。
手口は頻繁に変わるため、他の詐欺に遭遇する可能性もあります。最新の詐欺の一般的な兆候を把握し、安全を守る方法を常に確認しましょう.
9. 懸賞詐欺
偽の懸賞・宝くじ・コンテストで金銭をだまし取る手口。突然の電話やメールで「海外で当選した」と告げ、賞金振込の名目で口座情報の提供を求めたり、偽の小切手を送り、通貨換算・手数料名目で送金させるなどの手口があります。送金後に小切手が偽物と判明し、手数料負担や送金額の損失が生じる恐れがあります。
詐欺被害に遭わないために:
- 身に覚えのない懸賞・抽選については送金前に必ず調べる。
- 小切手の入金が確定するまで送金を開始しない。
- 受け取った小切手は発行銀行に連絡して資金と正当性を確認する。
- 知らない相手に口座情報を教えない。
10. 求人詐欺
覆面調査員や在宅勤務などの偽求人を告知し、偽面接で個人情報を収集。その後、登録手数料・機器代・必須研修費などの名目で送金を要求し、送金後に虚偽だと判明します.
詐欺被害に遭わないために:
- 企業は独自に調査し、公式サイトや正規の連絡先を確認する。サイトがなくSMSやグループチャットのみで連絡する企業には注意する。
- 設備費・研修費・申請料など前払いを求める求人に注意する。
11. マーケットプレイス詐欺
Facebook Marketplace、Craigslist、eBayなどでの売買を狙う手口。偽の買い手が額面の大きい偽小切手や郵便為替を送り、過払い分の返金を求めて金をだまし取るケース、または偽の売り手が先払いを求め、入金後に商品を送らないケースがあります。
詐欺被害に遭わないために:
- 販売プラットフォームの公式決済・連絡機能で取引する。手数料回避を理由に公式外の方法を求める相手に注意する。
- 買い手・売り手のレビューや評価を確認する。
金融詐欺のよくある手口
- 詐欺かどうか確信が持てない場合は、以下の危険信号に注意:
- やり取りをメール・テキスト・SNSメッセージのみで進めるよう要求される。
- メッセージに誤字や明らかな文法ミスがある。
- 返信先メールアドレスが不自然・見慣れない形式である。
- 急いで送金するよう強いプレッシャーをかけられる。
- 同国にいると言いながら海外への送金を求められる。
- 通常・公式ではない手段(銀行小切手、電信送金など)の使用を要求される。
送金詐欺から身を守るために
- 不審な電話やメッセージで個人情報を絶対に教えない。
- 個人的に面識のない相手に送金しない。
- 家族から不審な連絡があったら、確認済みの番号で本人に連絡し、別の家族にも相談する。
- パスワードは定期的に更新する。
- ポップアップブロッカーとウイルス対策ソフトを導入する。
- Remitlyのログイン情報、オンラインバンキング情報、その他金融アプリの認証情報を共有しない。
詐欺を行う人物に送金してしまうと、当社では対応ができず、お客様がお金を失う可能性があります。
送金詐欺の通報
送金詐欺に遭遇した場合、たとえ送金していなくても、必ず通報することが重要です。最寄りの警察署と銀行に連絡し、被害を報告してください。また、Remitlyまたはご利用の送金業者にもお問い合わせください。通報は詐欺を阻止するためのより広範な取り組みにつながり、他の方が標的となることを防げる場合があります。お住まいの地域での通報方法は、当社の詐欺被害からの復旧ガイドで確認できます。ここには取れる対策や世界中のサポートリソースが掲載されています。
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